当館に伝わる座敷童子の物語や問合せの多い情報をまとめました。
問合せ前にこちらをご覧ください。

座敷わらしの物語

ゆかりのある場所

八幡さま

座敷わらしの民話に出てくる金瓶が祭られている「八幡さま」。宝くじが当たると言われているため、拝みに来る方も多くいらっしゃいます。

絵馬

敷地内にお祀りしております「八幡さま」で運気上昇祈願を。奉納された絵馬は、当宿がお焚き上げしております。※絵馬は売店で販売しています。

供物
座敷わらしへの供物をラウンジでお供えしています。時期を見て「おてらおやつくらぶ」に贈らせていただき、よろこばれています。

館内アンケートより

お客様からの声を一部ご紹介します

「ざしきわらしについて調べている。教えてほしい」といういきなりの不躾な話に快く応じてくださり、お話を聞かせていただいた。とても参考になったし、面白かった。そして宿の方々のお人柄に感服しました。ここはとてもいい場所だ。みんなが幸せになりますように。
30代男性
千葉県
いつも通り癒されました。
また来ます。
でもまたくらぼっこには会えず。
30代男性
埼玉県
民話はとても面白かったのですが、せっかくなら八幡さま・座敷わらしのお話も聞きたかった。
30代女性
東京県
「ざしきわらしについて調べている。教えてほしい」といういきなりの不躾な話に快く応じてくださり、お話を聞かせていただいた。とても参考になったし、面白かった。そして宿の方々のお人柄に感服しました。ここはとてもいい場所だ。みんなが幸せになりますように。
30代男性
千葉県
昨夜0:30〜座敷わらしと覚しき何かが部屋に訪れました。いろいろいたずら?をさせて大変興味深かったです。お供えとして、おかしと水を置いていきます。
30代男性
埼玉県
お部屋へ残ったお酒とお料理を持ち帰らせてもらいました。皆さん快くご用意してくださり夜中まで楽しめました。座敷童子さんに会えなかったとしてもこちらのこのサービスと心遣いにまた来たいと思いました。
40代女性
富山県
一番のお気に入りの宿です。食事の味・量・質、全て最高でした。おいしくてついつい食べ過ぎてしまいました。また泊まりに来たいです。今回は座敷童子ちゃんに会えなかったのが残念。でも足音が夜中聞こえたり、カバンが動いたりしたので居るのだと思いました。
40代女性
長野県
今回、座敷わらしさんに会うことを一つの目的で宿泊を決めましたが会うことは出来ませんでした。(存在は感じました)
40代男性
東京都

御手紙・自由画帳より

お客様に綴っていただいた座敷わらしのコメントです

「夕顔の間」宿泊プラン

座敷わらしのファンの方に「夕顔の間」の宿泊を希望されるお客様が多く、お部屋指定の宿泊プランをご用意しました。
昔、日がとっぷりと暮れて、もうあたりは薄暗くなって来た頃だったと。峠に向かって若い夫婦もんが、猿ヶ京にやって来た。

「明るいうちに峠を越えベえと思ったけえど、ここで薄暗くなっちまった。軒下でもいいから泊めてもらうべえと思って戸をたたいだけえど、どの家も一見のもんじゃ泊めてくれねえや」「どうするべえ」

ちゅうで、途方にくれていたんだと。そうしたら、村のはずれに明かしがぽつんとあるんで行くとお堂があったので、「縁の下でもいいから泊めてもろうベえ」ちゅうで戸をたたいたら、優しげな婆さまが出て来て「それならこの先にごうぎな家があるから、誰も住んでねえだから行ってみらっさい」ちゅうで、ちょうちんまで貸してくれたんだと。

「やれよかった、ありがとうがんす」と、行ってみると間口十五間奥行五間のごうぎな家だ。ところがなかは入へろうと思っても、ガタピシタガタピシして戸が開かねえ。漸く開いたんで、ちょうちんを照らしてみたら蜘蛛の巣だらけ、ほこりがつもってる。けえど囲妒裏はごうぎだし、炉ぶちもいい板げだ。大黒柱も太えもんだ。

「夜露をしのげるだけでも有難てえ」ちゅうで、疲れもあってそこで寝ちまった。朝、起きたら雨がぺちゃペチャ降ってる。「急ぐ旅じゃねえ、しばらく世話になるベえ」」ちゅうでその周りを掃除をしたら、まるで長者さまの屋敷みとうにリっぱな家なんだと。

お堂の婆さまが来て「夕んベば、あっっちゃなかったかい」ちゅんで「ああ、でっけえ家でよく寝られた。空のあんばいが悪りいんで、もうちよっと居てもいいかい」と言ったら、びっくりして「へえ、この家に泊まったもんは、誰でも這いずりで出て行っちまうのになあ。そいじゃ、すきなだけ居ろ」ちゅんだと。

「有難てえ」ちゅんで居たら、川の氾濫だちゅうで村の男衆は、みな駆り出されて行くところだ。猫の手も借りてえちゅうで、婆さまに頼まれて、この旅の若い夫婦もんの父っあんも、村人の助っ人に出た。そしたら働きっぷりがいいんで、夜も見張りしてくれちゅうで、帰って来ねえ。おっ母さんの方が一人になっちまって夜なべに囲炉裏はたで、ぽろっとじをしていたんだと。そうしたら廊下の方で とんとんとんとん と子どもが飛び跳ねてる音がして、かわいいげな歌まで聞こえる

月 火 水 木 金 土 日曜日

山の風そよ吹けば山の神様三大師

けっくりかっくり 水曜日

もっくり金時

どっといしよ 日曜日

「へえ、誰だや、出てこう。おいおい、誰だ、出てこう」って呼んだと。しばらく音を立てていたが、そのうち居なくなっちまった。次の晩、また とんとんとんとん 家中を跳ね回って、歌うたってるげだ。「恥ずかしがらねえで、来いや。炒り豆あるで」ちゅうたら、すーと戸が開いて、かわいいげなケシ坊主の頭した男っ子が顔を出した。そしてまたすーと廊下に行ってしまって、いくら呼んでも入えって来ねえ。

その次の日、また音がしたんで「こっちは来う。今日はうんめえ団子こしゃえて待ってだぞ」ちゅうたら中は入えて来て、おっ母さんのまわりをとんとん跳ねてる。団子出したら食って、なわとびなんぞ持って遊んでるだ。「そいじゃ おっ母が歌ってやるべえ。

月 火 水 木 金 土 日曜日

山の風そよ吹けば 桜の山越えて

ぴいぴいひゃらひゃら三大師

それ入れ それ出ろ

すると嬉しがって遊んでいる。そのうち、おっ母さんのひざの上に上がって遊ぶようになったんだと。すると、ケシ坊主の男っ子が「おっ母あ、每日遊んでくれてうれしかった。おらあ、この大きな家に長いあいだずうと一人っきりでいただよ。人がこの家に来るには来るが、おらが出てゆくと、誰もが、出たあ!ちゅうで逃げて行っちもう。もうさびしくてさびしくてどうしょうなかった。けえどおっ母あが来てくれて、炒り豆してくれたり、だんご食わしてくれたり、歌歌って遊んでくれてよかった。あらあ、おきのでえの畳の下に居るだから、掘ってもたいてえ」ちゅうだと。

その翌日、お父っあんが帰って来たんでそのことを話すと「狐かたぬきに化やかされているんだっペ。まあいいや、退治してくれベえ」ちゅうで、言われたように掘ったら、そこからでっけえ金瓶が出て来て、なかからざくざく大判小判が出てきたんだと。

金瓶が、あんまり長いあいだ埋もれていたんで、「出してくれ」ってケシ坊主の座敷わらしの姿になって出てきたんだとさ。それで若い夫婦もんは、正直で働きもんだし、いい人だったので村の衆が、居てくれちゅうでいたら、すぐにケシ坊主の座敷わらしみたいなかわいい子が生まれて、末永く、村でとくせいに暮したんだと。

何代かあとの人が、その金瓶を八幡さまに祭って、今が今でも拝んでいるんだと。いつのまにかその話が村ん衆に伝わってこの八幡さまを拝むと宝くじが当るんだとさ。それが今の猿ヶ京宿生寿苑のご先祖さまなんだと。今でも生壽苑では八幡さまを祭っているだから、拝ましてもらうといいだよ。いちがさけた。